- てら
- I
てら(連語)〔「ているは」の転。 話し言葉でのくだけた言い方。 上に来る語によって「でら」ともなる〕感動を込めて, あるいはとがめる口調などで, 「ている」の意を表す。 …ているなあ。 …ているよ。 てらあ。II
「夕日に照らされて, 教会の尖塔があんなに光っ~」「君の答えは間違っ~」「空には赤とんぼがあんなに飛んでら」
てら【寺】〔朝鮮語チョルからという〕(1)(ア)本堂などの建物を備え, 僧尼が居住して, 法事や修行を行うための施設。 私的な性格の強い庵や特定の修行を目的とする道場に対し, 一定の設備を持つ, より正式な宗教施設。 伽藍(ガラン)。 精舎(シヨウジヤ)。 (イ)各種の仏教上の建物や施設の呼称。(2)寺の住職。 寺の僧。「さる~のなづみ給ひ三年切て銀三貫目にして/浮世草子・一代女2」
(3)「寺子屋」に同じ。「~に上げて手習をさすれども/仮名草子・浮世物語」
(4)博打(バクチ)を開帳する宿。 また, 寺銭。「~の銭皆はり込み/浄瑠璃・夏祭」
(5)(比叡山延暦寺を「山」というのに対して)園城寺(オンジヨウジ)(三井寺)の称。 寺門。~から里へ〔寺から檀家へ物を贈る意〕物事があべこべになっているたとえ。 本末転倒。 山から里。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.